mumeimaru's diary

読書、宗教、日々の思索。あちこちにぶれる日記です。

2013-01-01から1年間の記事一覧

命こそ宝 沖縄反戦の心

前著「米軍と農民」からおよそ20年後の著作である。 憤然たる心象から紡ぎだされた前著とは打って変わって、20年という闘争の歴史が、俯瞰的に、あるいは達観的にまとめられている。 命こそ宝―沖縄反戦の心 (岩波新書) 作者: 阿波根昌鴻 出版社/メーカー…

米軍と農民 阿波根昌鴻

著名な政治家の本ではなく、明治生まれの農民によって書かれた本である。 阿波根昌鴻(あはごん しょうこう)その人は、もし、戦争がなかったなら歴史のひのき舞台に出ることはなかったであろう。 阿波根の住む伊江島は、1953年(昭和28年)7月19日…

スウェーデンは、フリーセックスなのか

職場の部下が、スウェーデンで研究生活を送っていた友人から聞いた話では、スウェーデンでは結婚していても、お互いの性生活にはかなり寛容なスタンスを取っているとのことであった。つまり、既婚者であっても、わりとカジュアルな感じで恋人がいるらしい。…

現実はそう簡単にはいかない

本を読んで気づいたことがあったとしても、現実でその知見が即展開できるかと言えばそう簡単な話ではない。例え鮮烈な啓発を受けた時であったとしても、俗世の塵を払った気になるのは極めて短い期間であり、日が経つにつれ、その感動はいつの間にか霧散して…

依存

終わることと始まることは、同じことを別の角度から表現したに過ぎない。それは同時に起こると言ってもいい。一つの依存が終わった時は、別の依存が始まる時だ。依存している時は、依存している感覚すら持ちえない。それほど依存は、本質的な精神の営みであ…

小学館 日本の歴史2-日本の原像

初心者には、手ごわいと言えるだろう。大枠の時代区分的な説明は省かれており、弥生時代から平安時代までの行政機構を丁寧に追っている。一般的に重要と思われる政治史についての記載は、少ない。というかほとんどない。大雑把な時代の流れを知りたい私にと…

われら ザミャーチン

われら(ザミャーチン)読了。自我の終焉(クリシュナムリティー)→素晴らしき世界(ハクスレイ)→1984年(オーウェル)から辿ってきた。小笠原豊樹訳で読んだのだが、どうも岩波文庫の川端香男里訳の方が評判はいいようだ。人間が、意思を放棄して概念…

ブログ始めてみる

気がつけば中年。中間管理職。子育て真っ盛り。繁忙な日々に追われ、ただ流される生活にいささか危機感を覚えている。ブログを始めるきっかけってのは、こんなものだろうか。こそこそするのは嫌いなのだが、故あって実名記載はできない。まああまり気合を入…