mumeimaru's diary

読書、宗教、日々の思索。あちこちにぶれる日記です。

お仕着せの超自我を破壊せよ

 動物に超自我はない。彼らの意識は、遺伝的指令とある種の自我によって構成されている。とすれば、超自我こそ人と動物を隔てるものであり、人が人として生きるためのツールである。だからこそ人は、生きるために思想を求め、宗教を必要とするのだろう。突き上げる遺伝的指令に対抗し、翻弄される自我を強化するために。

 しかし、超自我は、自我を抑圧するもの、ありのままの自分を委縮させるものとして、一般的には認知されているようだ。それは我々の超自我の多くが、親や学校教育のお仕着せから脱着できないまま、生涯を貫き通すからなのではないかと思う。思想から思想へ、宗教指導者から宗教指導者へ移り変わるのは、お仕着せの見栄えが変わるだけに過ぎない。

 まず、自分がいかなる超自我を負わされ、欲動もろとも自我を押さえつけられているか、確認すべきである。そしてお仕着せの超自我を徹底的に破壊する必要がある。超自我を無意識の領域から意識の領域へ、脊髄反射から呼吸の領域へ転換していく必要がある。